平成21年度東京都立桜修館中等教育学校 適性検査問題
平成21年度の適性検査問題及び作文の出題の基本方針は、
(1) 小学校で学習した内容をもとにして,思考・判断・表現する力をみる。
(2) 与えられた課題の問題点を整理し,論理的に筋道を立てて考える力をみる。
(3) 身近な生活を題材としてその中にある課題を自分の経験や知識で分析し,考えや意見を的確に表現する力をみる。
(4) 作文については,(1),(2),(3)に加え,意欲的な態度をみる。
適性検査及び作文の出題の方針,問題構成及び主な内容
適性検査(45 分)
思考力や思考過程,判断力,表現力をみる検査とする。
問題の構成と各問の出題のねらい
大問2問,小問7問で構成する。
適性検査1 東京都周辺の地図や鉄道に関連した資料を題材として設定する。
・課題を的確に把握し,地図を活用して東京都への通勤・通学等に伴う人々の動きについ
て考察することができるかをみる。
・電車内の表示の意味を読み取り,表示の工夫について考察できるかをみる。
・駅の案内板の意図を理解し,分かりやすく表現できるかをみる。
適性検査2 卵と単位に関連した課題を取り上げ,論理的に考察する課題を設定する。
・鳥と魚の卵の違いについて,自分の意見を論理的に表現することができるかをみる。
・文章や資料を読み取り,適切に表現できるかをみる。
・与えられた条件から,適切な組み合わせの数字を選ぶことができるかをみる。
・複数の条件をもった課題に対し,順序立てて考察し課題を解決できるかをみる。
作文(45 分)
身近な題材の中から課題を見付け,情報を整理し,自分の考えや意見を正しく表現し,的確に文章にまとめる力をみるとともに,意欲的な態度をみる。
問題の構成と主な内容
身近な題材である「ごはん」の写真を見て,考えたことを作文の課題とする。
平成21年度一般枠募集で実施した適性検査及び作文
適性検査問題・問題用紙(PDF形式)
適性検査問題・解答用紙(PDF形式)
富士高等学校附属中学校の適性検査例
富士高等学校附属中学校の適性検査については出題例が発表されています。
以下、適性検査(例)Ⅰ、適性検査(例)Ⅱは、A4サイズ、解答用紙は、A3サイズとなっています。
富士高等学校附属中学校 基礎データ
平成22年度開校
住所:〒164-0013 中野区弥生町5-21-1
電話:03-3383-0121
交通:
東京メトロ丸の内線中野富士見町駅下車、徒歩5分
京王バス 中野駅南口1番乗り場より(63)渋谷駅行、又は(41・45)新宿駅西口行約15分「中野車庫」又は「富士高校」下車、徒歩3分
平成21年度入試の検査方法
| 公立中高一貫校 | 募集区分 | 検査方法 | 都立小石川中等教育学校 | 特別枠 | 報告書・作文・面接 | 都立小石川中等教育学校 | 一般枠 | 報告書・ 適性検査(Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ) |
白鴎高等学校附属中学校 | 特別枠 | 報告書・面接・実技検査 (実技検査は区分B(囲碁・将棋等)のみ) |
白鴎高等学校附属中学校 | 一般枠 | 報告書・適性検査(Ⅰ・Ⅱ) | 都立両国高校付属中学校 | 一般枠 | 報告書・適性検査(Ⅰ・Ⅱ) | 都立桜修館中等教育学校 | 一般枠 | 報告書・適性検査・作文 | 立川国際中等教育学校 | 帰国・在京枠 | 成績証明書等・面接・作文 (面接・作文は日本語又は英語による) |
立川国際中等教育学校 | 一般枠 | 報告書・適性検査(Ⅰ・Ⅱ) | 武蔵高等学校附属中学校 | 一般枠 | 報告書・適性検査(Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ) | 千代田区立九段中等教育学校 | 区分A | 報告書・適性検査(Ⅰ・Ⅱ) | 千代田区立九段中等教育学校 | 区分B | 報告書・適性検査(Ⅰ・Ⅱ) |
|---|
三鷹中等教育学校 適性検査
適性検査Ⅰ 45分
課題や資料の内容を正しく分析し、論理的に思考・判断し、問題解決していく力をみる
適性検査Ⅱ 45分
文章を深く読み取り、相手の立場に立って考えるとともに、分かりやすく伝える表現力をみる。
三鷹中等教育学校 基礎データ
平成22年度開校
三鷹中等教育学校
住所:〒181-0004 三鷹市新川6-21-21
電話:0422-46-4181
交通
小田急バス京王線仙川駅北口より(鷹54)三鷹駅行・(吉03)吉祥寺駅行約15分「三鷹高校前」下車
小田急バスJR中央線・京王井の頭線吉祥寺駅南口より(吉03)仙川又は新川団地行・(吉05)調布駅北口行約20分「三鷹高校前」下車
小田急バスJR中央線三鷹駅南口より(鷹54)仙川又は晃華学園東行約20分「三鷹高校前」下車
小田急・京王バス京王線調布駅北口より(調35)杏林大学病院前行終点・(吉05)吉祥寺駅行「三鷹高校前」
南多摩中等教育学校 適性検査の出題例
南多摩中等教育学校 適性検査の出題
適性検査には、適性検査Ⅰ、適性検査Ⅱがあり、以下のような内容で実施されます。
適性検査Ⅰ(45分)
具体的資料を深く読み取り、分析・考察する力や、課題に対して思考・判断し的確に表現する力をみる。また、身近な地域で見ることができる事象に対して興味・関心を持ち、自然や社会現象に対して調査し考察する力をみる。
適性検査Ⅱ(45分)
与えられた文章等を深く読み取り、課題に対して自己の経験や体験に基づき、自らの考えや意見を明確にかつ論理的に表現する力をみる。
南多摩中等教育学校 基礎データ
平成22年度開校
南多摩中等教育学校
住所:〒192-8562 八王子市明神町4-20-1
電話:042-656-7030
交通:
京王線八王子駅西口より徒歩3分
JR中央線八王子駅より徒歩12分
育てたい生徒像
(1)多摩の自然と文化を慈しみ、地域の自然環境や文化・歴史に目を向けることから始めて、視野を地域から世界へと広げ、国際社会における次世代のリーダーをめざす生徒
(2)豊かな心と健やかな体をはぐくみ、自己と他者をよく理解して、互いに力を合わせて行動する生徒
(3)いろいろなことに興味を持ち・関心を持ち、自らの課題を見つけ、意欲的に学習するとともに、その成果を自己の進路実現に生かせる生徒
都立大泉高等学校附属中学校 基礎データ
平成22年度開校 併設型の中高一貫教育校
大泉高等学校附属中学校
住所:〒178-0063 練馬区東大泉5-3-1
電話:03-3923-4107
交通:西武池袋線大泉学園駅南口から徒歩約7分
育てたい生徒像
① 人文・社会・自然等の分野を広く学び、深い教養と科学的・論理的な思考力を身につけた生徒。
② 豊かな人間性と健やかな体をもち、自己を律し、他者をよく理解して協力できる生徒。
③ 世界的視野に立って、国際社会で活躍できる資質と行動力を身につけた生徒。
都立大泉高等学校附属中学校 適性検査
適性検査Ⅰ(45分)
適性検査Ⅰは、文章を読み取る力と自分の考えや意見を的確にまとめる力をみる検査で、問題の主な内容は、
◆小問を2問で構成、小問1は200 字、小問2は400 字程度で自分の考えをまとめさせる問題
◆与えられた文章を読み取り、自分のこれまでの体験を踏まえて、自分の意見や考えを記述する問題
が出題されます。
適性検査Ⅱ(45分)
適性検査Ⅱは、
・与えられた課題や資料から問題点を整理し、筋道を立てて考え、解決する力をみる問題
・図、グラフ、表などの複数の資料を分析・考察し、関連付けて読み取る力をみる問題
・物事を筋道立てて考えたり表現したりする力をみる問題
・自分の考えを相手に分かりやすく表現する力をみる問題
が出題されます。
問題の構成は、
◆大問を3問、小問8問で構成する。200字程度の記述を含む。
◆大問1は問題点を整理し、筋道を立てて考え、解決する力をみる問題を設定する。
◆大問2は資料を分析・考察する力、筋道を立てて考える力をみる問題を設定する。
◆大問3は複数の資料を関連づけて分析・考察する力、筋道を立てて考える力、表現する力をみる問題を設定する。
となっています。
都立大泉高等学校附属中学校 Q&A
都立大泉高等学校附属中学校は、平成22年4月に開校する併設型の中高一貫教育校です。
都立大泉高等学校附属中学校は、大泉高校の全日制普通科を改編し、新しい中高一貫教育校を作ります。校舎は大泉高校の敷地内に作られます。
学校の規模は、全体で24学級、全校生徒960名の規模になります。
中等部(1年~3年)はそれぞれ3学級です。毎年3学級(120名)を募集します。
高等部(4年~6年)は各5学級(200名)とし、高等部として2学級(80名)を募集します。
それに伴い、大泉高校は、平成22年から順次学級数が減ってゆき、平成27年度には中高一貫6年制学校が完成します。
学校の特色としては、
◆言語系・理数系の教科目をバランスよく学び、難関国公立大学、有名私立大学を目指す。
◆情報器機(ICT)を用いた学習指導により、効果的な学習活動を行う。
◆授業はもとより自学自習をサポートし、進学に対応できる実力を養成
が挙げられています。
入学のための試験は、平成22年度入学者決定(平成22年2月に実施)から適性検査問題を実施します。
東京都立立川国際中等教育学校 基礎データ
平成20年4月開校 中等教育学校
立川国際中等教育学校は、都立北多摩高等学校(全日制課程)を改編し、中高一貫教育校として設置し、学校規模は24学級(960人)で三学期制。
帰国生徒及び在京外国人生徒の受入れについては、一般生徒とは別に一定の枠を設けて、受け入れることとする。
住所:〒190-0012 立川市曙町3-29-37
電話:042-529-5335
育てたい生徒像
① 幅広く学び、より豊かで深い教養を身に付けた生徒。
② 日本語への理解を深め、豊かな表現力をもつ生徒。
③ 将来、国際社会で活躍できる素養のある生徒。
④ 国際社会において必要な、英語を中心としたコミュニケーション能力をもつ生徒。
学校像
① 中等教育学校として、6年間一貫教育を実践することによって、生徒の能力を引き出すことができる学校。
② 国際的視野に立った幅広い教養と国際社会で活躍できる判断力や行動力を養う学校。
③ 日本の歴史や文化への理解を深めるとともに、多様な文化を理解し、異なる文化をもった人々と共に生きていく態度を養う学校。
④ 国際社会において、自分の考えや意見を表現できる論理的思考力・表現力を身に付けさせ、コミュニケーション能力を養う学校。
交通:
立川バス JR中央線立川駅北口12番乗り場より(立53)北町行約12分「北多摩高校前」下車、徒歩1分
東京都立小石川中等教育学校基礎データ
平成18年4月開校 中等教育学校
住所:〒113-0021 文京区本駒込2-29-29
電話:03-3946-5171
交通:
JR山手線巣鴨駅下車、徒歩10分 2.都営地下鉄三田線千石駅下車、A3・4番出口より徒歩2分
東京都立桜修館中等教育学校基礎データ
平成18年4月開校 中等教育学校
住所:〒152-0023 目黒区八雲1-1-2
電話:03-3723-9970
交通:
東急東横線都立大学駅下車、徒歩10分
東急バス JR目黒駅より(黒07)弦巻営業所行約30分「都立大学附属高校前」下車すぐ
東京都立武蔵高等学校附属中学校基礎データ
平成20年4月開校 併設型中高一貫教育校
住所:〒180-0022 武蔵野市境4-13-28 武蔵高校内
電話:0422-51-4554
交通:
JR中央線武蔵境駅下車、北口より徒歩10分
小田急バス 武蔵境駅北口より桜堤団地行約6分「武蔵高前」下車、徒歩1分
関東バス JR中央線武蔵境駅北口より花小金井南口行・向台町5丁目行 約6分「武蔵高校」下車、徒歩1分
西武バス 西武新宿線田無駅より武蔵境駅行約10分「桜橋」下車、徒歩7分
東京都立両国高等学校附属中学校基礎データ
平成18年4月開校 併設型中高一貫教育校
住所:〒130-0022 墨田区江東橋1-7-14 都立両国高等学校内
電話:03-3631-1878
交通:JR総武線・半蔵門線錦糸町駅下車、徒歩5分
東京都立白鴎高等学校附属中学校基礎データ
平成17年4月開校 併設型中高一貫教育校
住所:〒111-0041 台東区元浅草3-12-12
電話:03-5830-1731
交通:
都営地下鉄大江戸線新御徒町駅徒歩7分
都営地下鉄大江戸線蔵前駅徒歩8分
東京メトロ銀座線田原町駅徒歩8分
JR御徒町駅徒歩11分
JR上野駅徒歩14分
1割強に当たる18人が高校段階に進まず
2009年9月5日
朝日新聞 「中高一貫九段校で1割が高校段階進まず 転学勧められる」
中高6年間で一貫教育をする東京都の千代田区立九段中等教育学校で、中学段階を終えた1期生の生徒のうち、1割強に当たる18人が高校段階に進まず、他の学校に入学していたことがわかった。「学習態度に問題がある」などとして、別の高校への進学を勧めた生徒が多く含まれていたという。
九段中等教育学校は、千代田区が都立九段高校を都から譲り受け、06年に開校した。同校によると、同年の入学者選抜で合格した「入試1期生」は昨年4月時点で160人が在籍していたが、今年4月、高校段階に当たる後期課程に進む際、18人が外部の学校に進んだ。
学校側は、これらの生徒の多くについて「授業中にノートをとらなかったり、学校が求める補習に参加しなかったりなど学習態度に問題があった」としている。保護者を交えて面接し、「高校で授業についていけず、留年の可能性もある」などと話して外部進学を選択肢として示したという。高木克校長は「いずれの場合も保護者を含めて納得した上での選択だった」と言う。
九段中等教育学校の転学者の多さの背景には、独自の入学選抜制度もある。同校は1学年の定員160人を80人ずつ、千代田区民と、区民以外の都民の2グループに分けて募集する。09年度の入学者選抜の倍率は「区民枠」1.7倍に対し、「都民枠」10.0倍と大きな差がある。高校段階に進まなかった18人のうち、区民枠が16人を占めるという。
公立の中高一貫校は、私学志向が強い大都市圏を中心に、「公立復権」のてこ入れ策として相次いで設立されている。既存の高校に付属中学を新設する例が多いが、九段のように「中等教育学校」とし、一つの学校として一体的に教育する学校も全国で20校ある(08年4月現在)。進学指導に力を入れているところが多く、九段中等教育学校も、中高6年の学習内容を高2でほぼ終わらせる。予備校による土曜講座なども設けている。
東京都教委によると、都立の中高一貫校で高校段階に進んだ生徒がいる学校は4校あるが、今年度、内部進学せずに外部の学校に入った生徒は全部で5人程度にとどまるという。都教委都立学校教育部は「6年間での教育が前提であり、仮に学力差があってもきめ細かな指導で対応している」と話す。
千代田区教委の内藤千春・統括指導主事は「6年間の一貫教育の学校として、大きな課題と受け止めている。習熟度別の授業など、個々の生徒に応じた指導を充実させたい」としている。
公立の中高一貫校をめぐっては、入学選抜の問題が難しく、難関化して「とても小学校の学習内容では対応できない」「公立の教育のあり方から外れている」といった批判が出ている。文部科学相の諮問機関・中央教育審議会も検証を始めている。(宮本茂頼)
これに対して九段中学では記事は正確ではないと猛抗議を行っています。
以下、九段中学の抗議書より
平成21年9月12日
朝日新聞社
代表取締役社長
秋山 耿太郎 様
千代田区立九段中等教育学校長
髙 木 克
本校にかかわる掲載記事についての抗議書
本校にかかわる掲載記事につきまして、以下のとおり抗議いたします。
つきましては、御社の見解とその詳細をお知らせいただくとともに、今後の対応についてご回答いただきますようお願いいたします。
本校は平成18年度「公教育の復権」を掲げ、都民及び区民の大いなる期待を受けて開校いたしました。伝統ある東京都立九段高等学校の伝統を引き継ぎ、区立初の中等教育学校として、『豊かな心 知の創造』を学校目標に、今年度初めて、旧区立九段中学校から特別編入学をした5年生及び6年生と、適性検査を経て入学した4年生から1年生まで、6学年の生徒がそろった年度を迎えました。
開校以来、4年間にわたっての都民及び区民の安定した受検者数は、本校の日々の取組が保護者及び地域、受検者層である小学生保護者から、厚い信頼が寄せられている証であると自負しています。また64年にも及ぶ都立九段高等学校同窓会の皆様からも深い信頼を得て、教育施策への協力をいただいており、「九段」の名を引き継いだ責任も重く受け止めています。
しかしながら、平成21年9月5日(土)御社夕刊一面に掲載された宮本茂頼記者による記事によって、本校の教育施策は、「学校の責任放棄」と切り捨てられました。
予め結論があった上での取材と考えざるを得ません。この事を危惧し、宮本記者からの取材を受けるに当たっては、公平・公正な取り扱いを要求し、同記者も了承したので、取材に応じたものです。取材の際は、生徒個人のプライバシーに配慮しつつ、かなり率直な内容の話を提供したつもりです。しかるに、掲載された記事は取材内容の4 分の1 にも満たないもので、結論に合うように校長発言を切り取った内容です。
結果として、ICU教授のコメントに見られるように、学校批判、教育方針批判一色の記事構成となっています。宮本記者にその旨を問いただしたところ、その弁明は要領を得ないものでしたので、ここに改めて、責任ある立場の方に強く抗議する次第です。
編集方針に口を挟むつもりはありませんが、何の権利があって、本校のこれまでの努力と成果を踏みにじる記事とされたのか、そして、この記事掲載をもって何を読者に訴えたかったでしょうか。異なる見解があるにもかかわらず、一面的な見方しか掲載しない記事構成が、果たして、約束した公平・公正な取り扱いなのでしょうか。
中高生の時代から朝日新聞を愛読してきた者としても、適正な取材と信じ、情報提供をした者としても残念でなりません。 あってはならない、そして御社の「高い倫理観をもち、言論・報道機関としての責務を全うすべく」という理念に沿わない偏った記事構成ではないでしょうか。
宮本記者に話をしたように、本校の抱える課題には大きなものがあります。都立中高一貫教育校にはない受験区分の在り方、区立中等教育学校としての使命、そして開設当初から教育理念として掲げた教育施策の実現等については、取材時に十分なご説明をいたしました。義務教育段階の3年生から高校段階に至る4年生になる際に、本校は、家庭とともに面談を幾度となく重ね、一人一人の生徒の進路について真剣に考える機会をもっていることは、繰り返しお伝えしました。その取材結果が「学校の責任放棄」で終わったことについては憤懣やるかたないものがあります。なぜ、本校が「生徒を切り捨てている」という非難を受けることになるのでしょうか。
表層だけを見るのではなく、本校が願う生徒一人一人の将来を考えた取組としての記事があって然るべきでした。
そして、まるで高等学校が義務教育であるかのような書き方には問題が多すぎます。中高一貫教育に対する御社のスタンスは、私立偏重、公立無用の立場ということはかねてより実感していましたが、今回の記事内容からすると、取材対象とすべきもっと大きな問題は他にたくさんあるように思います。この点でも、取材の意図が見え見えに思われてなりません。
何よりも問題なのは,今の高校教育のどこに問題があり,どうしたらよいのかという視点を全く持っていないことです。問題の底に中高接続問題があることは明確ですし、そして、今盛んに議論されている高大接続や、高校生の学力保証の問題とも深くかかわってくることです。個別に切り離して論ずることの出来ない事象と思います。
ただ、学校の救いは、当該の掲載記事を見た900名近い保護者の学校に対する信頼は揺らいでいないことと、本校の売りである生徒と教職員は、いつもと同じように明るく元気なことです。保護者や全国の大学、高校関係者から激励のメールや手紙を頂戴していますが、「あの内容で、何を意図した全国紙一面なのか」「ICU教授コメントは、現場を知らない者の勝手な言い分」というのがその内容で、御社の記事構成に疑問を呈するものばかりです。また、本校にかかわりの深い有識者からは、「何を記事にしているのか。朝日新聞社の見識を疑う。」という怒りの便りも寄せられています。
千代田区立中等教育学校として、受験区分の在り方は学校の設置者サイドで何度も検討されてきたことであり、本校が立ち入ることが許されていない課題です。しかしながら、これまで教職員が、生徒一人一人に深い愛情を注ぎ、苦しみ悩みながら育成に当たってきた努力(この事も取材の際申し上げました)を切って捨てた、御社の記事に対して、学校が納得いく回答をお待ちしています。